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・涙声の電話だった。
「頼みます。ほとんど差がないんです……」
参院選の投開票日前日の7月10日。県内のある公立中学教諭は、山梨県教職員組合
(山教組)の支部役員を務める後輩教諭から、民主党参院議員会長の輿石東氏(74)への
さらなる選挙協力を依頼された。前日の9日には、教諭OBからも電話を受けていた。
「組合員は1人1票上乗せを頼むわ」
最終盤の相次ぐ依頼に、教諭は「相当焦っているな」と感じたが、ちょうど期末テストで
てんてこ舞いの時期。OBには逆らえないため、「わかりました」と応対した。だが、後輩の
役員には「難しそうだ」と答えた。
別の20歳代の中学教諭は明らかに選挙への関心を失っていた。「先輩は選挙で慌てていたが、
期末テストや成績表で忙しかった。選挙なんてめんどくさいし、やる意味がないですよ」(抜粋)
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