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日本と違い、中国では救急車を利用するには料金がかかるが、湖南省でこのほど、救
急車の出動費用を巡って値段交渉をしている間に、2歳の患者が死亡する事件が発生し
た。環球網が伝えた。
報道によれば、6月19日、湖南省懐化市に住む2歳の男の子が急に熱を出したため、
両親が男児を病院へ連れていったところ、その日の晩になって容態が悪化、より大きな
病院への転院・搬送を勧められた。小児科の医師は男児の両親に対し、搬送には救急車
を出動させる必要があり、そのためには4000 元(約5万2000円)必要だと告げ、値段交
渉はしないと断言したという。
しかし、どれだけお金をかき集めても、男児の両親には3000元(約3万9000円)し
かお金がなかったという。困り果てた両親は病院の院長に電話し、出動費用を2000元
(約2万6000円)まで値引いてもらうことに成功した。
だが、小児科の医師は2000元での出動に不満を示し、「2500元」だと言って譲らな
かったという。双方は30分ほど価格交渉を続け、ようやく2200元(約2万8600円)に決
定したが、男児は搬送中に死亡してしまった。
湖南省での救急車出動に関する料金体系は、3キロメートル以内であれば10元(約
130円)、3キロメートルを超えた場合は1キロメートルごとに2元(約26円)が加算され
る。また、救急車に医者や看護婦が同乗する場合は、さらに別途料金が必要だ。
死亡した男児のケースは、400キロメートル離れた大病院への搬送であったため、
薬などの治療費などを含めず、交通費だけで計算すれば1610 元ほどになる。救急車を
めぐる不透明な料金体制に乗じ、中国では山寨(ニセ)救急車のビジネスも存在すると
いう。(編集担当:畠山栄)
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