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・08年6月に起きた秋葉原無差別殺傷事件の第14回公判が開かれた6月30日、加藤智被告(27)の
ガールフレンドが弁護側の証人として出廷した。
加藤被告の二つ上の女性で、群馬在住のバツ1の子持ち。もともと女性が利用していた携帯のインターネット
掲示板に、加藤被告が07年夏から頻繁にメッセージを書き込んだという。自身の寂しい境遇を自虐的に
書き込む加藤被告は、「かまってちゃん」と呼ばれた。
やがて掲示板の管理人や利用者を車で訪ねて回る旅を企画。青森から走ってきた加藤被告と女性は
07年9月17日に初めて会った。日帰りで別れる予定が、女性が子どもと暮らす6畳のアパートに
2泊も泊まった。
「女の子と遊んだことないって言うから喜んでもらえたらと……。昼間はプリクラを撮り、カラオケに行った。
UFOキャッチャーがうまくて、わたしも楽しかった。夜は家でお酒を飲んだ」(証人の女性)
加藤被告は酒を飲むと涙もろく、不細工な容姿に対するコンプレックスについて語ったという。
3日目に旅立ち、兵庫や福岡を回り、9月25日に再び群馬に立ち寄った。ここまでは何事もなかったが、
約1カ月後、加藤被告は彼女の前にみたび現れた。
夜、酒を飲んだ後、女性が横になって目をつぶると、胸をツンツンと指でつついた。
その日は寝ているフリをしてやり過ごした。翌日は別の友人も来て泊まっていた。そして女性が酒を
飲んで寝入った翌朝のこと。
「重くて目を覚ますと、彼が上に乗っていました。『どいてくれる?』と言ったら、首を横に振りました」
女性が再度やめるように諭すと、「スミマセン、スミマセン」と言いながら外へ飛び出してしまった。
その後、加藤被告は荷物を取りに戻り、女性宅でシャワーを浴びた。その間、開いたカバンの中に
コンドームが見えた。問い詰められると、「違う。そんなつもりじゃない。実は死ぬつもりで青森を
出てきた」と打ち明け始めたという。
法廷で検事が、「死ぬつもりの人がセックスしようとすると思う?」と聞くと、女性は何も答えなかった。
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