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国の天然記念物ツシマヤマネコが、長崎県対馬市上対馬町などの国有林に設けられた「水飲み場」
で水を飲んでいる姿を、設置された自動カメラが撮影した。
ヤマネコは夜行性とされるが、昼間に水を飲む姿も写っており、関係者は「貴重な情報が得られ
た」と喜んでいる。
昨年10月から今年4月にかけて御岳国有林で、3月にはクルス国有林で、長崎森林管理署三根森林
事務所が仕掛けたカメラがとらえた。顔に黒い縦じまや耳の後ろに白い斑点があったり、尾が太かった
りと、ヤマネコの特徴がみられるという。
同事務所が、ヤマネコ保護の一環として、2008年から今年3月末に、御岳とクルス、琴、一重山の
国有林内の9か所の地中に、プラスチック製の水飲み場(縦約60センチ、横約40センチ、深さ約
20センチ)を埋め込んだ。ネズミやカエルなども集まるようにして、餌も確保しようという試み。
同署厳原上級森林事務所の竹部浩一郎・技術専門官は「ヤマネコが水を飲んでいるかを確認したかった
ので安心した」と喜ぶ。
環境省対馬野生生物保護センターの水崎進介・自然保護官は「人工の水飲み場を使う姿が撮影されたのは
初めてではないか。ヤマネコの保護策を進める上で貴重なデータだ」と話す。
三根森林事務所は、今年度から10年間、一重山国有林内でヤマネコの餌となるネズミの調査も行う。
読売新聞 2010年7月7日10時02分
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
▽水飲み場に姿を現したツシマヤマネコ(画像)
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