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参院選もいよいよ終盤戦。投票先を決める重要な指針となるのがマニフェスト(政権公約)だが、
杏林大学教授の言語学者、金田一秀穂氏は、政党にとって実現できなかった際の
“逃げ道”となりうるあいまいな表現も多いと指摘する。投票後に「だまされた!」
とならないためにも、しっかりと内容を吟味する必要がありそうだ。
「『削減する』『廃止する』。こうした言い切りの表現については、常識的に実現されると
期待していいかと思いますが…。あいまいな表現については、杓子(しゃくし)定規には
受け止めない方がいいでしょうね」と金田一氏は注意を促す。
鳩山前政権は政権交代後、マニフェストに盛ったガソリン税の暫定税率廃止や
子ども手当の満額支給をほごにし、野党から「詐欺だ」と批判を浴びた。その教訓からか、
参院選のマニフェストはあいまいな表現が多いという。
たとえば、迷走した普天間問題に関する《沖縄の負担軽減に全力を尽くします》とする一文。
「『全力を尽くす』というのは『頑張る』と言っているだけでしょう。『頑張ってダメでした』
ということも十分考えられる。また負担軽減というのも、具体性がなく不明瞭」と手厳しい。
*+*+ 産経ニュース 2010/07/06[22:35:50] +*+*
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