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【在日 外国人参政権を考える】
交わらぬ歴史認識 内政干渉、安全保障に危機感
平成17年8月、東京都杉並区の議場。60席ほどの
2階傍聴席に殺気だった集団が詰めかけていた。
「そんな教科書を許していいのか」「恥を知れ」。
山田宏区長(52)が答弁するたびに傍聴席では激し
いやじと怒号が飛び交った。
区教委がこの年、18年度から中学校で使う歴史
教科書について、日本の歩みの負の面を強調した
「自虐史観」からの脱却を掲げる扶桑社発行の教科書
を採択した。これに対し、集団は「歴史を歪曲(わい
きよく)するものだ」と反発、採択を撤回させようと
議場に押しかけたのだ。
議長が何度も傍聴人に「静粛に」と注意しても、
「引っ込め」と罵声(ばせい)が浴びせられた。
本会議終了後も集団は区長室前に押しかけ、「区長
を出せ」と叫び続けた。