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「小泉流」が壊した日本の伝統的な価値観を取り戻すのが連立政権の役目だと自負している。
だが、その使命感と民主党政権との方向性のずれが、しっぺ返しのように亀井の立場を暗転させる。
郵政改革法案の先送りである。
鳩山は亀井の郵政改革案を丸のみした。だが、もともと肌合いのあわなかった菅直人は亀井の
要求をあっさり袖にした。ここで啖呵(たんか)を切って連立を離れてみても、先行きの展望はない。
今度は民主党に足元を見透かされたのだ。
「菅にだまされた」
閣僚辞任の夜、亀井は悔し涙を隠そうともしなかった。
その9日後。亀井は大阪市の金剛寺の阿弥陀堂で手を合わせていた。怒りを鎮め、再度の復活
に向け自らを奮い立たせるためである。
「支持率なんてゼロでもいい。やってやる」。郵政改革法の成立、外国人参政権と夫婦別姓の阻止。
これだけは貫く。それが「日本を守る」ことになると信じている。
権力主義の半面、民主党には少ない人情家であるのは間違いない。そんな亀井を、時代はまだ必要とするのか。