10/07/04 08:18:17 0 BE:2160403079-PLT(12556)
「子ども手当をもらっても、子どもの文房具なんかの消費税が上がったら、意味ないんじゃないかしら」
東京都世田谷区の主婦安藤真由美さん(44)は、民主党が消費税の引き上げを
言い始めたことに戸惑っている。
昨年九月、政権選択の衆院選を経て首相になった鳩山由紀夫氏は「四年間は、消費税を上げない」
と明言した。特別会計を含めた総予算を見直して、徹底的に無駄を削れば、子ども手当や
高校無償化など“家計にやさしい”政策の財源は、捻出(ねんしゅつ)できるはずだった。
だが現実は、甘くなかった。行政刷新会議が行った事業仕分けで、捻出したのは約一兆円。
片や二〇〇九年度の税収は、当初の見積もりより約九兆円少ない三十七兆円程度にとどまり、
一〇年度予算では四十四兆三千億円もの国債が発行された。国と地方の長期債務残高は、
一〇年度末の見込みで約八百六十二兆円。自公政権時代の〇八年度末より約九十二兆円増える。
政権交代以来、約九カ月半たった。この間、鳩山・菅の両政権は無駄を切り詰める点では
一定の成果をおさめたが、同時に、その限界も悟った。「鼻血も出なくなるまで無駄を削減する」
という基本姿勢は変わらないが、鼻血が出ないほど切り詰めても財政は健全にならないと
観念したのだ。そして菅直人首相は、消費税の引き上げ議論の封印を解いた。
なお無駄の削減にこだわり続けるべきなのか。それとも、今こそかじを切って増税を
考える時なのか。消費税アップの議論は、ここが出発点となる。
*+*+ 東京新聞 2010/07/04[08:18:17] +*+*
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