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★決断迫られる選挙民 今この国の有能政治化は全員民主党に結集している
参院選を前にして、自民党が密かに頭を抱えている。40議席程度はいくだろうが、
民主党には絶対、勝てない。政党支持率がダブルどころか、トリプルスコアで引き離さ
れているからだ。
こうなると、谷垣総裁は辞めざるを得ない。さて、後任を誰にするか。てんで人材が
いないのである。
(中略)自民党は中堅、若手の層が薄い。だから、谷垣の次は石原や河野太郎、いやいっ
そのこと小泉進次郎みたいな話になる。
いずれも世襲だ。ここが決定的なのである。世襲議員の中にも優秀な政治家はいるだ
ろう。しかし、地盤、看板を引き継ぐ以上、どうしても地元への利益誘導が優先する。
官僚と対決できず、むしろ媚びる。予算を引っ張ってくるのが仕事になる。この時点で
アウトだ。どんなに志を持っていても、政治を歪めてしまう。政治ジャーナリストの神
保哲生氏はこう言う。
「自民党の政治家には利益団体の代表も多い。彼らも自分の志は立派でも、団体の仕事
を優先してしまう。自分が正しいと思うことを言えなくなり、結果的に国政を歪めてし
まうのです。それなのに、自民党はいまだに地縁、血縁で候補者を選ぶ傾向がある。こ
れではいい政治家は出てきません」
自民党の最後の政権、麻生内閣では、閣僚16人のうち11人が世襲議員だった。そ
の前の安倍内閣、福田内閣もほぼ半数が世襲である。これに対して、菅直人の奇兵隊内
閣は庶民派内閣が売りだ。
日本の将来を託す参院選では、こうした人材の厚みも吟味して、投票に行くべきだ。
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