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流通大手のイオンが、自ら手がける葬儀紹介サービスの中で「布施(ふせ)の価格目安」を
打ち出したところ、仏教界が「布施に定価はない」と反発している。戒名(かいみよう)料などを
渡す際に、寺から「お気持ちで結構です」と言われて、悩んだ人は多いはず。
そんな声を受けて打ち出された価格目安だったが、寺側は「企業による宗教行為への
介入だ」と受け止めている。
イオンが新しく始めたのは、葬儀の際に僧侶を紹介するというサービス。全国に
約1700万人いるイオンカードの保有者向けに5月から展開している。
浄土真宗、曹洞宗、日蓮宗といった伝統教団各宗派の僧侶を、客の要望に沿った形で
紹介するという。その中で戒名の種類別や読経の有無ごとに、布施の金額を「目安」として
打ち出した。例えば「通夜」「葬儀」「火葬場での読経」「初七日」の読経に加えて、
「信士」といった戒名をつけた場合は25万円を目安として示した。
仲介料は取らない。従前から葬儀社を紹介する事業を展開しており、利益はその中から出すという。
イオンのコーポレート・コミュニケーション部では「『布施の価格が分からずに困った』
『寺に聞いても、はっきりと教えてくれない』といった声が多くあり、それに応えることにした」
と説明。「疑問と不安のない明瞭(めいりよう)な価格を提示するのは当社の理念。
8宗派、全国約600の寺院の協力も得られることになっている」と話す。
*+*+ 産経ニュース 2010/07/02[09:40:29] +*+*
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