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特定の物質を超低温に冷やした際に電気抵抗がゼロになる
「超電導」について、福井県の福井高専は28日、同校の石栗慎一助教(34)が
室温で同状態を作り出すことに成功した、と発表した。電流を半導体に流した際に
発生する電圧を、外部から電圧を掛けることで打ち消して、抵抗ゼロの状態にするもので、
石栗助教は「今は微弱な電流でしか実現できないが、大きな電流を流せるようになれば、
コンピューター機器などに幅広く応用できる」と話している。
この研究はトルコで開かれた「超電導と磁性についての国際会議」(4月25~30日)で発表、
優れた成果に贈られる特別賞の一つに選ばれた。
超電導は金属などを絶対零度(マイナス273度)近くまで冷やすことで起こる。
従来の研究は、マイナス140度程度の比較的高温でも超電導状態となる物質の開発に主眼が置かれていた。
石栗助教は、まったく別の方法で超電導状態をつくり出した。半導体を組み込んだ回路に電流を流すと、
半導体には電気抵抗による電圧が、一方向に生じる。その電圧の逆方向となる電圧を
外部から掛けることで、互いの電圧が相殺し合う格好となり、電気抵抗ゼロの状態となる。
通常、電圧ゼロの状態では電流は流れないが、特殊な電源装置「電流源」を使うことで、
電圧ゼロの状態でも電流が流れ続けるという。石栗助教は室温以上の温度で超電導状態が
継続することを理論上確かめたほか、実際に実験でも、半導体の電圧がゼロになることを確認したという。
イカソース
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