10/07/01 07:00:04 0
また、それを北海道警と地元大阪府警との合同で行っているところに意気込みが感じられる。
不法売買の端緒を開いたのが北海道警。警察庁が調整した。
山口組には、現在、86人の直系組長がいる。司組長の子分であり、高山若頭の指示に従う
山口組の中核だが、山輝事件までに今年に入って7人の直系組長が逮捕されており、都合、11人となった。
すべてが「高山逮捕」という目的に向かい、山口組幹部や弘道会幹部の逮捕はそのための手段である。
だが、それを察知している高山若頭は、情報戦に長け、言動に細心の注意を払う慎重派だけに、容易に尻尾を出さない。
弘道会の「三ない主義」は、警察では周知の事実だ。「警察官と会わない、事務所に入れない、
情報を出さない」。それに加えて、マスコミとの接触を極端に嫌う。「表の権力」とは一線を画し、情報を統制する。
一方で、「敵の情報収集」には熱心だ。対立組織や不良外国人などのアジト、連絡先、立入先などを調べ上げて
データベース化している。もちろん、「最大の敵」となった警察情報も漏れなく集め、対策本部の組織と人員配置を調べ、
車両を割り出し、捜査員の個人情報も集めている。
高山若頭の行く所には、数人から数十人の護衛がつく。対立組織や警察とのトラブル防止が第一の目的だが、
一般人との不用意な接触が「高山逮捕」の材料とならないための措置でもある。新幹線に乗れば、
グリーン車の高山若頭の周辺を防御するだけでなく、扉両脇に護衛が立ち、目を光らせる。
ホテルでの会食の際には、店をすべて借り切りにすることもある。
警察当局が恐れるのは、「弘道会方式」と呼ばれるこうした秘密主義で、山口組総体が
地下に潜ってしまうことである。もちろん、そこには暴対法の施行以降、証券口座や銀行口座の
開設を認めず、組員の個人情報は金融機関に流し、都道府県条例で日常活動のすべてに制限を加えようとする
国家権力への「裏社会の側」の反発がある。
構成員や準構成員として生きていけないのなら、地下に潜るしかない。暴力団は今、マフィア化している。
高山若頭が「マフィア化した新時代のヤクザ」というわけではない。10代から稼業の世界に入り、
1975年、弘道会の前身の弘田組傘下の佐々木組若頭となった。