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・「この10年、女性を取り巻く環境、そして女性のライフスタイルは激変した」 ―。
家族の形に関する調査を続けている日本女子大准教授の永井暁子さんは、 今回明らかに
なった調査結果から、こう語る。 どのように変わり、これからどうなっていくのかを聞いた。
―今、女性を取り巻く状況はどうなっているのでしょうか。
永井:私は家計経済研究所のプロジェクトに参加して、首都圏の核家族調査というのを10年ごとに
継続的に続けてるんです。この調査対象を集める段階で、「今までに起こらなかったような変化が、
この10年で劇的に起こっている」と実感したんですよね。
その前の1999年、1989年の調査では、家族の形にさほど大きな変化はなかった。ところが、
1999年から2008年の間で、首都圏の核家族の形はがらっと変わってしまったんです。
―どんな風に変わっちゃったんでしょう。
永井:一番顕著なのは、やはり少子化です。
調査対象は、首都圏在住の核家族で、妻が35~44歳。長子が小学校4年生から高校生まで
という条件なんですよ。この条件でサンプルを集めるため、 35~44歳の女性の子供の年齢を
調べると、それ以前の調査では未就学児から小・中・高校生まで平均的に分散した。
ところが、今回はほとんどが未就学児になってしまうんです。対象となるサンプルが集まらないのです。
仕方がないので妻の年齢を49歳まで引き上げたんですが、それでも子どもの年齢は下に集中してしまい、
とにかく集まらない。未婚化・晩婚化が顕著に進んで、ライスステージが劇的に変わっているのだと思います。
そして、10年の間に変化したと思うもう一つのポイントは、「未婚化」ですね。
―私が結婚した頃は、25歳の未婚女性は売れ残りのクリスマスケーキと呼ばれていました。つまり、
24日を過ぎたら一気に商品価値がなくなる。今思えばひどい言い方ですよね。その後10年ぐらいで、
30歳を過ぎてからの結婚も40歳過ぎの出産も普通になってきました。こうした晩婚化からさらに、未婚・
非婚の時代に突入しているということでしょうか。(>>2-10につづく)
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