10/06/27 10:59:49 7I7rJZLD0
今の日本人の道徳の根幹は差別にある。今の中高生を見ると分かりやすい。
小集団から外れている者は常にイジメや無視の対象にされる。
公的な場所でも常に内向きな少集団を形成したがる傾向がある。
これは江戸時代に完成した土台だ。身分制度や五人組などの末端制度も
大きく影響しているだろう。
例えば、道端に倒れた人がいても知り合いじゃないなら助けない、というのが
日本人で今でも多数派だろう。
実は国際的な調査ではアメリカ人や中国人は「助ける」というのが上位にランク
されるが、日本人は最低ランクらしい。(中国人が上位に入るというのが意外だが)
74年の三菱重工ビル爆破テロでの映像で、倒れた人を助けているのは
同じ会社の者ばかりだったという。
しかし、最近の秋葉原通り魔事件ではそうではなかった。
倒れた人を近くの見ず知らずの人が介護していた。
日本人の中で150年前の呪縛が少しづつ変わってきているのは確かなんだろう。
シュリーマンが書き残した幕末の日本旅行記には興味深い記録が様々ある。
ある大名行列で、
無礼討にあった百姓、無礼討をためらった下っ端侍がその上司に手打ちにされ、
その上司はそのまた上司に気が狂ったとして手打ちにされていたという。
手打ちにされた、百姓・下っ端侍・その上司の侍の3つの遺体は置き去りされ、大名行列は
そのまま何もなかったかのように過ぎ去り、3つの遺体は翌朝になっても放置されたままだった
という。
シュリーマンの旅行記には日本人に対する考察が鋭く記述されていて、それは今でも
十分参考になるだろう。