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派遣社員労災死 TOTOに賠償命令…大津地裁
指揮命令認める
大手衛生陶器メーカー「TOTO」(本社・北九州市)の滋賀工場(滋賀県湖南市)で2007年5月、
作業中に死亡した派遣会社社員西野尾茂信さん(当時39歳)の遺族が「偽装請負状態で働いており、
安全配慮義務があった」として、TOTOなどに約1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、
大津地裁であった。石原稚也裁判長は、同社などに約6000万円を支払うよう命じた。
判決では、西野尾さんは1993年から工場で勤務。2007年5月14日夜、一時停止した
水洗トイレの製造ラインを復旧させる際、動き出した機械と支柱に頭を挟まれ、死亡した。
石原裁判長は、西野尾さんがTOTOと直接の雇用関係はなかったものの、実質的に同社側から
指揮命令を受ける状態にあったとした。
事故を巡っては、東近江労働基準監督署が同年9月、偽装請負を指摘し、
同社を労働安全衛生法違反容疑などで書類送検。甲賀区検が08年7月に略式起訴し、
罰金50万円の略式命令が確定した。
判決後、西野尾さんの父末吉さん(74)は「若くして亡くなった息子を思うと無念でならない。
TOTOの社長には、仏壇の前で謝罪してほしい」と話した。
(2010年6月22日読売新聞)
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