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京都府警が逮捕した４１歳の結婚詐欺師が話題だ。この男は大阪府に住む無職の坂野和也容疑者。
結婚相手紹介会社で知り合った女性ら約１０人から計約１億円を詐取したとして５月末に逮捕。
さらに兵庫県の４２歳の女性から６５０万円をダマし取った件で再逮捕された。
「坂野は知り合った女性にＢＭＷやレクサスなどの高級車で会いに行き、高級時計をちらつかせてＩＴ企業社長を名乗っていた。
実際、レクサスの所有者のサイトで紹介されているため被害者は金持ちと信じたようです。
しかも携帯で架空の商談をし、“資金が足りないな”などとつぶやくものだから、
女性はカネを渡してしまった。３０００万円取られた被害者もいます」
坂野は「お互いええ年やし、そろそろ（結婚を）考えよう」「一生面倒みたる」「（結婚相手は）キミに決めてる」
と甘い関西弁で女性を籠絡（ろうらく）。羽振りのいいころは高級スーツを着ていたが、逮捕時はカネがなく、
髪もボサボサで貧相だったという。
坂野にダマされた被害者は４０代が中心とみられている。結婚詐欺師が狙う年代だ。フリーライターの蛯名泰造氏が言う。
「バブル期に遊んでいた四十女は総じてミエっぱり。いい男と結婚して周囲に自慢したいし、
年齢的にもう後がないと結婚に焦っている。結婚詐欺師にとっては格好のエジキです。
最近の詐欺師は凝った手口を使い、医師の白衣を着てベンツに乗って公園デートに来たり、
外国の航空会社のパイロットの制服を着たりする。こうした制服でなりすます手口を、
かつて米空軍パイロットをかたって女をだました詐欺師にちなんで“クヒオ流”と呼びます。
紹介会社のプロフィルには『年収８００万円』と書き、会ったときに“本当は３０００万円なんだ”と明かすのも手口。
女性は喜びのあまり、すっかり信用してしまうのです」
４０代女に、いい男が残っているワケがないのだ。
（日刊ゲンダイ2010年6月18日掲載）2010年06月21日10時00分 / 提供：ゲンダイネット
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