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★「シックハウス」防ぐ壁紙
●勿来工高、漆喰に続き挑戦/ホッキ貝粉+遠野和紙
写真 職人の手ほどきを受けながら紙すきに挑む勿来工高生=いわき市遠野町入遠野
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いわき市の勿来工業高校の生徒たちが、ホッキ貝の貝殻の粉を混ぜた壁紙の開発に取り組んでいる。
シックハウス症候群を引き起こすホルムアルデヒドを貝殻の成分が吸収することは知られており、
浜通り各地の水産加工場で大量に廃棄されるホッキの貝殻を市内の特産品・遠野和紙と組みあわせて有効利用する試み。
生徒たちはこのほど紙を漉(す)いて試作品を作った。
工業化学科の3年生が2006年から代々、研究と実験を繰り返してきた。
貝殻粉を練り込んだ漆喰(しっくい)を最初に完成させたが、さらに手軽な建材を、と壁紙にも挑戦している。
今月11日、同市遠野町入遠野の和紙漉き体験施設で、女子生徒3人が職人らから手ほどきを受けながら作業した。
5枚重ねで、2枚目と3枚目の間に貝殻粉をまぶし、乾かして完成させる。
現在は紙に混ぜる適度な貝殻粉の量を検証中で、紙の重さに対して10%、5%、3%混ぜた3種類を作った。
学校の実験器具でそれぞれ、ホルムアルデヒドの吸収能力を試すという。
紙漉きに初めて挑んだ生徒たちは、最後に水を切る工程で表面がよれてしまうのに苦労していた。
五十嵐文菜さん(17)は「上手に作らないと実験結果に影響すると思い緊張しました」と話していた。
作業を指導した和紙漉きの平子学さん(68)は「作業工程が多くて採算が合わず、後継者も不足している。
この子たちの研究が新しい活路になれば」と期待していた。(西堀岳路)
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