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暴走行為の１１０番通報が年間の４割を占める夏期に入り、県警は、「旧車會（かい）」と呼ばれ、不正改造バイクで爆音を立てる
暴走族ＯＢグループの取り締まりを強化する。危険走行は比較的少ないとされる旧車會だが、メンバーは増えており、
騒音対策も含め警戒を強める。【高橋直純】
１３日、首都圏の旧車會グループがよく通る藤沢市・江の島への海岸沿いの国道１３４号で、
県警と関東運輸局合同の不正改造車取り締まりが行われた。
暴走族仕様に改造された１６台のバイクが白バイに誘導されて１カ所に集められ、県警暴走族対策室の警察官や
関東運輸局係官がエンジンをかけて騒音を計測。県警は道交法違反（整備不良など）で１５人の反則切符を切るなど処分、
運輸局は不正改造車１３台について整備命令を出した。
「平日は仕事があって土日しか走れないし、なるべく見つからないようにしてたんですが」。
消音器（マフラー）を取り外したため、反則切符を切られた東京都昭島市のグループのリーダーで
左官工の男性（３７）は摘発には従順に応じた。
メンバーは２０～４０歳代。グループ名のロゴが入ったつなぎ服やＴシャツを着て、週末に走行する。
２０歳ごろまでは暴走族として危険走行もしたが、今は信号無視やスピード違反はしない。
それでも「爆音が出ないと走った気がしない」と改造はやめられないという。
旧車會は、暴走族ＯＢが過去を懐かしがって結成するグループの総称で、各地のグループ同士は
連絡を取り合い集団走行することもある。県警暴走族対策室によると、全国では６５５グループ
６３６７人（０９年）が確認されている。県内では０５年、若者中心の暴走族４７６人に対して旧車會は
２９２人だったが、今年５月末時点では暴走族３５７人に対して旧車會は４９３人と逆転している。
県警暴走族対策室は「騒音などに対する県民の不安は依然として根強い。
夏から観光シーズンも迎えるため、取り締まりを強化したい」と話している。
旧車會：暴走族ＯＢ、取り締まり強化 改造バイクで“安全走行” ／神奈川
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