10/06/19 01:06:28 B+Y56BtF0
浜永のポエムに返歌書いたお。
何者にも強いられることなく私は螺旋階段を下りつつ魂だけを上昇させる。
紙にインクによって縛り付けられ刷り込まれた、あらかじめ構築された世界に
ばらまかれていた己を取り戻しつなぎとめるために、肉体を切り捨てる。
死者の魂の群れに頭を垂れ、まだαの更に手前にある存在への敬意も持ちつつ。
書誌は失われた愛という王冠を載せた黒と白の舟だ。
鮮やかな衣装を纏い街のネオンを足元に置き、携帯電話の叫びを子守唄にうたた寝する船頭は
上昇する私の魂を目にすることなく、生きて生きて見えなくなるだろう。