10/06/18 23:46:33 AaoXbSue0
昔いた会社にちょうど>>1な考えの先輩がいてな。「A氏」としておく。
とにかく同世代や直属の上司の間ではその協調性の無い人格のせいで評判が悪かった。
しかし根っからの技術屋で、A氏考案のお蔭で会社が得た特許には
いくつか業界を唸らせるものがあった事だけは知られてた。
その製品トレンドはやがて廃れ、社の業績もバブル崩壊とともに悪化を始めた。
日本全体が短期的な利益志向へと急速に変化していった。
その頃、また新しいトレンドの波があって、A氏は真っ向からその全社的方向性にNOを言い放ち、
自分の考えと、かなり当時の常識からは突飛とも思えた短期的一歩先のトレンド展望を意見した。
結局受け容れられずにA氏は転職していった。
5年後、A氏のアイデアは米国の企業が業界の度肝を抜く形で具現化したのだった。
その技術は現在でもデファクト・スタンダードと化している。
現在A氏は某日本を代表する上場企業で管理職をやっているが、我々が勤めた企業はもう無い。