10/06/18 09:03:59 0
(>>2のつづき)
華原さんは、自分でも認めていたが、とにかく自分の意見を簡単には曲げようとしない。
筋が通っている反面、部下としては少し厄介な存在でもある。コインの裏表のようなこの性格を、
この編集部は残念ながら裏目の「厄介」と判断してしまったのだろう。
「私は納得しないと動きたくないんですよ」
―でも、部下だったら、どちらかと言えば上司を納得させるような努力をしなくてはいけないのでは?
「でも、議論しようとしても、聞き入れてもらえない。自分と違う考えの人をとにかく認めたくないんでしょう」
―では、反対にあなたに部下が入ってきて、同じような態度を取られたらどう?
「私は理論で考えるほうなので、理論的に正しければ少々態度が悪くたって良いと思います」
―でも、華原さんのその理論だって自分と違う考え方の人を認めたくない上司と一緒でしょう。
会社というのはあらゆる価値観が集まる場所だから。
「私はこれまでまわりに恵まれてきたんだと思います。だから、あまり理不尽な思いをしたくなくて」
自分が新人だった頃を思い出してみる。とにかく仕事にありつけたのが嬉しくて、一生懸命上司に
気に入られようとした。少々のことであれば、理不尽なことにも耐えてきたつもりだ。少なくても最初の
1年ぐらいは。子供のころから個性を尊重されて、すんなり入社してきた華原さんは、いきなり自分の
意見を聞き入れてもらえない会社という団体に戸惑ったのだろう。(以上、抜粋)