10/06/15 17:57:32 8tAfgbuO0
―いいことなのか、それとも、悪いことなのか、わからない。
でも、多くの人間がそうであるように、
俺もまた、自分の生まれた国で育った。
そして、ごく普通の中流家庭に生まれつくことができた。
だから、貴族の不幸も、貧乏人の不幸も知らない。
別に、知りたいとも思わない。
子どものころは、水軍のパイロットになりたかった。
ジェットに乗るには、水軍に入るしかないからだ。
早く、高く、空を飛ぶことは、何よりも素晴らしく、美しい。
でも、学校を卒業する2ヶ月前、
そんなものにはなれないってことを成績表が教えてくれた。
だから、宇宙軍に入った―。