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結婚したいけどできない―。
晩婚化が進んだ今、人によってはそんな思いがストレスやコンプレックスになることがある。
その弱さを職場で見せると、つけこむ人がいる。そして愚痴をこぼす相手を間違うと、
泥沼化することがある。
連載18回目は、「48歳おひとりさま」が74歳の母親に愚痴をこぼすことで、
「不適切な関係」になり、状況が一段と悪くなっていく様子を紹介しよう。
■今回の主人公―はい上がれない「負け組社員」 杉崎広美(仮名・48歳)
大手ファイナンス会社(社員数1200人)の総合企画部に勤務。
仕事はそれなりにできるが、上司からは嫌われている。
特に40代後半でありながら、独身であることを攻撃材料にされている。
そのことに不満を持ち、ほぼ毎晩、実家に住む年老いた母親に電話を入れては、愚痴をこぼしている。
(※プライバシー保護の観点から、この記事は取材した情報を一部デフォルメしています)
午後10時過ぎ、帰宅した杉崎は静岡の実家に電話を入れた。
「ああ、お母さん。今日、また島本が文句を言ってきて……」
74歳の母は寝ていたからなのか、かすれた声で答える。
「今度は、上の人は何を言ってきたの?」 杉崎は間を置いた後、口ごもりながら話す。
「『杉崎さんはいいな。気楽だから。僕は娘が私立の中学校に入ったから、
お金がかかって仕方がない』と皆に聞こえるように言うの」
杉崎は今、いじめを受けている。2歳年下の上司の島本から、時折嫌味を言われる。
仕事は杉崎のほうができるのだが、なかなか昇進できない。48歳にして非管理職である。
杉崎が島本に攻撃される理由は、この年にしてまだ独身だからだ。
世間では、50歳目前ともなれば、結婚しても子どもを産むことは難しいと言われることが多い。
島本はそれを見抜いて、あえて「娘のこと」を口にして彼女を挑発する。(以下省略)
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