10/06/07 20:48:30 Se/WXF4V0
今回の条例の「非実在青少年」を巡る最大の問題は、本来権力が踏み込むべきではない、内心の想像力・妄想の
結果である「実在しないキャラクターを巡る実在しない物語」を、権力が規制しようとしていることだ。
「何を考えるかという内心の自由」ひいては「思想の自由」に、権力が踏み込もうとしているのである。
すなわち「児童ポルノの規制」という美名の下に、実際に行われようとしているのは「思想統制」の第一歩なのである。
本来自由であるべき人々の内心にまで踏み込んで規制を行う考え方を、ファシズムという。
そう考えると、今回の条例改正が権力側がいくらでも恣意的な運用ができる、極めて危険な内容であることが分かる。
条例に正式の罰則規定は存在しないが、都による呼び出しを初めとした罰則類似の規定が存在し、摘発された者は
社会的な制裁を受けることになるだろう。
「都はそんな無茶をしないよ」と思う人は、考えが甘いと言わざるを得ない。というのも、ここ数年の児童ポルノ規制を
巡る議論では、「単純所持の禁止」が俎上に上っているからだ。単純所持、つまり児童ポルノを持っているだけで処罰
の対象になるということである。
今回の改正を組み合わせると、「非実在青少年」 しか登場しないマンガやアニメーションやコンピューターゲームであっ
ても、所有していたらすぐ処罰という世界が出来上がることになる。
ここで、所持するということの意味が非常に大きな問題となる。例えば、好奇心に負けてネットでその手のものを閲覧し
た場合、ローカルのキャッシュファイルに残っていたらそれは「単純所持」に当たるのかは、ネットユーザーにとって深刻
な問題だろう。ネットユーザーならば、「自分のハードディスクにエロ画像はないよ」と断言できる人は少ないのではない
だろうか。
つい誘惑に負けて、そっち系サイトを閲覧したキャッシュが残っていたら―即「単純所持」ということになりかねない。
ある日摘発され、「このエロ野郎め」と社会的制裁を受ける恐怖に怯える、そんな恐怖社会の出現だ。
緊急!東京都が児童ポルノ規制の美名の下、思想統制への道を開こうとしている
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