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逮捕、服役繰り返し30年 「年だし体力なくなった」
境署に3月、信号無視で現行犯逮捕された男は、夜間に家人が寝ているすきに盗みを働く“ノビ師”と言われる
「忍び込み」のプロだった。約30年にわたり逮捕、服役を繰り返してきた男は捜査員に対し、
「もう年だし体力もなくなった。獄中死したくないから、今回で足を洗う」と引退を宣言。同署は「本当に辞めると
いう彼の気持ちを信じたい」としている。
男は、窃盗などの罪で起訴された住所不定、無職須貝正吉被告(61)。同署などによると、30歳頃から大工の傍ら、
県内外で忍び込みを始め、埼玉県警などに逮捕されてきた。最後に仮出所した2007年9月以降は都内の工務店に
勤める一方、忍び込みを再開。今年1月には仕事を辞め、盗難車で車上生活しながら盗みを繰り返していた。
元大工だけあり、狙いを定めるのは「間取りがわかりやすい」というお寺の庫裏と農家風の家。真っ黒な服を着て
闇に紛れ、室内犬がいたり、物音がすれば飛び出して逃げるなど慎重さも際立っていた。犯行前後に職務質問されたことは
一度もないという。
気に入らない取調官には一切口を聞かなかったが、今回は27歳の捜査員に引退を口にした。逮捕から約1か月半後には、
未遂を含む60件の忍び込みなどを自供。同署は「息子のような年の捜査員の熱意に心が動いたのでは」とみている。
初公判は3日、水戸地裁下妻支部で行われ、須貝被告は起訴事実を認め、検察側は懲役3年を求刑し結審した。
(2010年6月4日 読売新聞)
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