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★辞められると本当は困る?自民、風向き一変に戦々恐々
自民党は、鳩山由紀夫首相の退陣表明で民主党支持率が持ち直し、参院選に向けた風向きが
一変することに戦々恐々だ。小沢一郎民主党幹事長の「周到な作戦」(閣僚経験者)との見方も出ており、
鳩山首相の「資質」攻撃で政権奪還への足掛かりを得ようとしてきた参院選戦略は見直しを迫られることになる。
今後は民主党の「政権担当能力の欠如」を指摘し、早期の衆院解散を求める。
次期政権でも小沢氏の影響力が残る可能性が強いとみて政治資金問題での追及も続ける。
谷垣禎一総裁は2日の総務会で「役職をすげ替えても民主党の体質は変わらない。
国民に信を問うことが本来の姿だ」と述べ、首相と小沢氏のダブル辞任による
“リセット”を許さない姿勢を強調。
谷川秀善参院幹事長は「新しい首相になれば瞬間的にご祝儀相場となるだろうが、
参院選投票日まで続くかどうかは別だ」と力説した。
民主党は野党時代、自民党が衆院選を経ないまま首相を安倍晋三、福田康夫、麻生太郎各氏に
代えてきたことについて「民意を反映せず政権に正統性がない」と批判してきた。
今回はこれを逆手に「政権選択のやり直し」(自民党幹部)となる衆院選を要求して揺さぶりをかける。
次期首相には普天間移設問題をめぐる迷走の「共同責任」(大島理森幹事長)を負わせ、
終盤国会で内閣不信任決議案を突きつける構えだ。
だが森喜朗元首相が「鳩山、小沢両氏がいっぺんに辞めたら争点がなくなる」と述べるなど、
追及の標的にしてきたツートップが退いたことへの戸惑いは隠せない。
党内からは「敵失頼みの限界が露呈した。谷垣執行部の刷新を求める声が必ず出てくる」(中堅議員)との声も聞かれる。
次期政権への世論の支持次第で、党の混迷がさらに深まる可能性も否めない。
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