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今回のテーマは民主党の支持率急落や社民の離脱を受けて政治がどうなるかだが、
ついに鳩山政権の寿命が尽きた。2日、民主党両院議員総会において、
鳩山由紀夫首相が辞意を表明した。
今の政権は、小沢一郎幹事長の意向でどうにでもなるという単純な構造をしているので、
小沢氏の意向を読めばある意味で予測できる。ただし、小沢氏は自らも政治と
カネの問題があるので、表向き自分では動かず、他の人を使う。
私は、鳩山政権は「小沢陰関数(裏の本質的な関係を示す数学的な表現方法)」
で成立していると言ったことがあるので、セオリーどおり、「小沢変数」の振る舞いをみよう。
よく言われることであるが、小沢氏本人が政治資金規正法違反事件で
起訴されるかどうかである。第1回目の検察審査会は検察の不起訴処分後2カ月半で
「起訴相当」と結論を出した。今回は5月21日に不起訴になっているので、
7月中に起訴相当となる可能性がある。ということは、小沢氏からみれば
参院選は早くやったほうがいい。
参院選は7月11日か7月25日の可能性が高いが、25日は、国会の会期延長を
した場合であり、18日は3連休なので考えなくてもいいだろう。検察審査会のことを考えると、
国会の延長なしで11日選挙というスケジュールのほうが無難だろう。
それまでの期間から考えて、民主党の支持率急落が反発する可能性はほとんどなく、
参院選の勝利というより敗戦のダメージコントロールに徹するだろう。
参院選での民主党議席は1998年の橋本政権時(自民44議席)から
2007年の安倍政権時(自民37議席)程度だろう。
民主党の非改選議席は 62であるので、参院の多数をとるためにはあと20議席程度が
必要だろう。となると、連立の組み替えは必至で、最終的には公明党などとの連立が不可避になってくる。
こうした状況で、9月の民主党代表選を有利に望めて、しかも自らが起訴されても
万全な体制ということを考えると、参院選の前に、鳩山首相の退陣というストーリーができる。
退陣すればご祝儀相場があり、参院選の惨敗は避けられる。そして公明党などとの連立や
自民の切り崩しでは小沢氏の手腕は不可欠だ。
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