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宮崎県で猛威を振るう家畜伝染病の口蹄こうてい疫問題は、全国各地のブランド牛肥育に大きな影を落とし、
山梨県のブランド牛「甲州牛」の生産にも影響が出始めている。宮崎の多くの種牛が殺処分されることになり、
子牛の買い付けは東北などに
頼らざるを得ない状況。「ほかの産地で甲州牛の品質を維持できるか」という不安が付きまとう。子牛市場の
価格も上昇していて、ここ数年、配合飼料の高騰に悩まされてきた農家は「採算が合わなくなれば買い付けを
控えざるを得ない」と悲壮感を漂わせている。
韮崎市穂坂町の山間地に肉用牛の畜舎を構える小沢豊さん(58)は、黒毛和種、交雑種合わせて120頭を
肥育する。うち2頭は殺処分になった宮崎のエース種牛「忠富士」の子牛だ。「甲州牛研究会」の会長を務める
小沢さんにとっても口蹄疫問題は衝撃だった。
「感染したならともかく、元気な牛まで殺処分するなんて、つらいことだと思う。一からやり直すことは、大変な時間と
経費がかかる」。宮崎の畜産関係者の気持ちが痛いほど分かるという。
約80頭を甲州牛として肥育する北杜市白州町の名取義定さん(75)は、35年前から子牛である素もと牛のすべてを
宮崎から仕入れてきた。「血統が良く、太りやすい宮崎の素牛は飼いやすかった」と振り返る。
甲州牛「品質保てるか…」 - 山梨日日新聞 みるじゃん
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