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■取り返しつかぬ鳩山首相の普天間失政
罪万死に値する失政である。
鳩山由紀夫首相が繰り返し表明した5月末までに米軍普天間基地の移設問題を決着させる
という約束はほごにされた。日米両政府は普天間基地の移設先を沖縄県の「名護市辺野古」周辺
と明記した共同声明を発表したが、代替施設の工法などの決定は8月末に先送りした。
連立政権内の調整は土壇場まで迷走。辺野古への移設に反対し、閣議での署名を拒んだ
福島瑞穂消費者・少子化担当相(社民党党首)を首相が罷免する事態にまで発展した。
■自ら信頼を損ねた愚
福島担当相の罷免に伴い、当初は社民党に配慮して具体的な地名を盛り込まない予定だった
政府の対処方針にも辺野古と書き込み、ようやく閣議決定にこぎつけた。
首相の政権運営には民主党内からも批判が出ており、求心力は一段と低下しよう。
しかも沖縄県名護市など地元の同意は得られておらず、社民党は辺野古への移設に強く反発している。
移設のめどは全くたっていないのが実態だ。普天間基地が現状のまま固定化される恐れが強まっている。
政権発足から8カ月間にわたる迷走で、首相の言葉の軽さばかりが目立った。
首相は普天間移設が日米同盟の根幹にかかわる問題であるという認識を欠いたまま、
場当たりの対応に終始し、指導力を示せなかった。首相としての資質そのものが疑われるという
深刻な事態を招いている。その責任は極めて重い。
首相は28日の記者会見で5月末決着ができなかったことを陳謝したうえで
「今後も粘り強く基地問題に取り組み続けることが自分の使命」と述べ、続投する考えを示した。
「この問題の全面的な解決に向けて命を懸けて取り組まねばならない」とも語ったが、
この言葉を素直に受け取れる人はどれほどいるだろうか。(>>2以降に続くです)
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