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激しい運動がアポトーシス(プログラムされた細胞死)を停止させることが、新しい研究によって示唆された。
イタリア、ローマ大学のGabriella Marfe氏らの研究で、マラソンを走り終えたばかりの
アスリートではアポトーシスが生じないことが判明した。同氏は「アポトーシスは、
その多くが激しい運動によって調節される多様な信号に依存する正常な生理学的機能である。
トレーニングの重要な調節役となる
サーチュイン(sirtuin)ファミリー蛋白(たんぱく)の発現を運動が
調節することを初めて示したものである」と述べている。
Marfe氏らは、42.195キロマラソンに参加した男性アスリート10人から血液を採取し、
レース後にプロアポトーシス遺伝子と抗アポトーシス遺伝子の発現のバランスが
変化することを発見した。同氏らは、サーチュインファミリー蛋白が運動を介して
細胞死を予防する保護作用を有する可能性があると考えている。
ただし、Marfe氏は「トレーニング経験のないアマチュアのアスリートは専門家の
アドバイスも受けずにハードトレーニングを行いがちだが、そのような激しくかつ消耗的な
運動は健康に有害である」と注意を促している。同氏らは、有益性のある効果を得るためには、
生涯続ける養生法の一部として専門家の医学的アドバイスと監視のもとで運動するよう勧めている。
研究結果は、医学誌「BMC Physiology(生理学)」5月10日号に掲載された。
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