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・「自宅にテレビがなくても、ワンセグが見られる携帯電話を持っていれば、NHK受信契約が必要」-。
NHKは、PCやワンセグ対応端末でもテレビ放送を受信可能であれば受信料の支払いが
必要としているが、「妥当なのか」「納得がいかない」といった声もある。
「ワンセグ携帯だけで受信料が必要なんて知りませんでした。携帯のワンセグって全く見ないし、
そんなものなのかなって思いました」
都内に住む二十代女性の自宅に、NHKの契約担当者が訪れたのは三月下旬。
今春から一人暮らしを始めた女性が、テレビがないことを伝えると、担当者は女性が
手にしていた携帯電話を見て、「これ、ワンセグ見られますよね」と、受信契約が必要と説明した。
「テレビもPCもなく、ワンセグ付き携帯電話だけで受信契約を結ばされたが、妥当なのか」
「ワンセグだけで受信料の支払い義務はあるのか」。こうした問い合わせは、国民生活センターにも
寄せられている。中には「やり方が強引で納得できない」という不満の声も。
放送法は「NHKの放送を受信できる設備を設置した者は、受信契約をしなければならない」と
規定している。NHKの見解は「NHKの放送を受信できる設備」とは、テレビに限らず、
地デジチューナー付きPCやワンセグが見られる携帯端末なども対象としている。
受信契約は世帯ごとのため、一住居に何台テレビがあっても一契約で構わない。
すでに受信契約があれば、ワンセグ携帯を持っていても、新たな契約は必要ない。
だが、親元を離れて暮らす学生や単身赴任など住居が別の場合は、受信契約が必要としている。
ただ、携帯電話のワンセグは、メールやカメラ、「おサイフケータイ」のように付加機能の一つ。
携帯でワンセグを頻繁に見ている人もいれば、先の女性のように全く見ない人もいる。
NHKは「見る見ないという意思の部分は、外形的に判断できない。実際に(放送を)受信できるものか
どうかという、客観的なものをよりどころとせざるを得ない」(営業局計画管理部)と説明する。(一部略)
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