10/05/25 15:37:16 0
(>>1のつづき)
このO型のウイルスは、10年2月に広東省で発生。それ以降、香港を含む周辺地域で、相次いで
確認されている。
韓国でも、2010年1月に北西部の京畿道(キョンギド)の農家でA型ウイルスが確認され、A型が
終息した直後の10年4月には、ソウル近郊の江華島(カンファド)でO型が発見されている。
現地の報道を見る限りでは、韓国では、A型についてもO型についても、かなり感染経路が
絞り込まれている様子だ。
東亜日報や中央日報が、国立獣医科学検疫院による調査結果を詳しく伝えている。10年1月の
A型のケースでは、北東アジア、具体的には中国かモンゴルから韓国に出稼ぎに来た労働者が
韓国にウイルスを持ち込んだとみられている。労働者は09年10月に韓国に入国したが、09年
11月に母国から仕送りとして送られてきた服や靴にウイルスが付着していた疑いがあるという。
今回問題化しているO型の感染経路は、もっと単純だ。感染源の可能性が高いのが、感染が
起こった農場のオーナーだ。(1)オーナーは3月8日から13日にかけて中国に旅行し、帰国後
消毒せずに農場に入った(2)その時期、旅行先では感染が多発していた、というのがその理由だ。
韓国の農場で発見されたウイルスの遺伝子情報は、旅行先の中国のものと99.06%が一致したという。
さらに、飼料の輸送や、人工授精技術者と地元農家との会合を行ったことが原因で、ウイルスが
周辺の金浦市、忠州市、青陽郡、忠清北道などの自治体に広がった可能性も指摘されている。
日本国内に話を戻すと、感染径路の解明は、決して政府にとっては「最優先」ということでは
ない様子だ。赤松大臣の発言の中で、感染源解明について触れているのは、5月18日の会見での
「感染源がどうだったのか、感染経路がどうなのか、専門家の方にきちっと出していただいて、
それなりの答えを出していきたい」という発言が最後だ。(以上)