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★口蹄疫ウイルスどこから侵入 同型確認の韓国、中国から?
・宮崎県で感染が拡大している口蹄疫の問題で、県内でのワクチン接種作業が本格化している。
そんな中でも、未だ明らかにならないのが、その感染経路だ。宮崎県で確認されたウイルスは、
韓国や中国で発生したのと同じ「O型」と呼ばれる種類のものだとは分かっているものの、
それがどのようにして感染したかまでは明らかになっていない。一方、お隣韓国では、かなり
径路が絞り込まれている様子だ。
宮崎県は、実は2000年3月にも口蹄疫の被害を受けている。92年ぶりの発生だったが、早急な
対応が奏功し、被害を受けた農家は3軒、殺処分された牛も35頭にとどまった。
一般的に、口蹄疫ウイルスの感染経路は(1)直接接触や咳を介して、動物から動物に感染
(2)感染した動物と接触した人間がウイルスを運んで感染(3)ウイルス感染した動物の糞尿と
接触した器具を介して感染、の3つがあるとされる。
このときの感染経路は(3)が有力だとされており、00年9月1日に、農水省は感染源について
「他の要因に比べて中国産麦わらの可能性が最も高い」と発表しているが、結局は感染経路を
特定するに至っていない。これをきっかけに、飼料用わらは輸入から国産への転換が進んでいる。
この時「わら」が感染径路として疑われた根拠のひとつが、「ウイルスの遺伝子を分析した結果、
東アジアで流行したものと同じ型のものだった」というものだが、今回の口蹄疫についても、
この構図は同じだ。
5月2日の農水省の発表では、宮崎で確認されたウイルスはO型のウイルスであることが判明し、
「O/JPN /2010」と名付けられた。さらに、このウイルスの遺伝情報は、10年2月に香港で採取
されたウイルスのものと99.2%、韓国のウイルスとは 98.6%一致していることがわかっている。