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★「口蹄疫」被害拡大 農水官僚の罪
「大臣不在で動きにくいのは分かりますが、役人の側にも主体的に取り組もうという姿
勢は見られませんでしたよ」
農水省事情通がこう言う。
被害拡大が止まらない宮崎県の口蹄疫。殺処分対象となった牛や豚は12万5000
頭で、最終的にはさらに20万頭増える見通しだ。2000年の発生時は、宮崎県で殺
処分された牛は35頭だったから、今回の被害はケタ違いである。ウイルスの感染力が
強く、一気に拡大したとみられているが、10年前にノウハウを蓄積したはずの役人の
動きも鈍かった。
(中略)
01年に国内でBSEの感染が確認されたときは、農水省の活発な動きをマスコミが
報じて風評被害が大きくなった。その反省もあったという。極めて専門的な問題なの
に、ゴールデンウイークで関係先との連絡に手間取る“不運”もあった。それでも、農
水官僚は罪を免れない。
「彼らは政治主導を口実にサボタージュしたのです。10年前の経験を踏まえていれ
ば、“素人”の赤松大臣の海外出張を止めておかしくなかった。ところが、大臣の外遊
には約10人の職員も同行した。赤松大臣は、昨年の衆院選前に民主党の政策を批判し
た井出次官を更迭せず、政権交代前の駆け込み天下りにも目をつむった。あれで官僚は
赤松大臣をナメてかかるようになった。今回も緊張感を持って対応していたのか、疑わ
しいです」(霞が関事情通)
赤松の脇の甘さはどうしようもないが、見て見ぬふりの役人たちもふざけている。地
元の苦悩は深まるばかりだ。
(日刊ゲンダイ2010年5月21日掲載)
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