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口蹄疫の現地取材にマスメディアが動けないでいる。ウイルスを持ち出さないように
しているからだ。実際、宮崎県の関係地域では新聞配達ができないし、
郵便物も農家へ直接届けることができない状態だという。
4月の口蹄疫発生当初は、地元メディアも現場取材していた。ただ、
畜産農家の反発が強く、「オマエらが近づくからウイルスが拡散するんだ」という
叫びに直接取材を控えるようになっていった。
確かにこんなときに報道陣にウロウロされるのは煩わしい。
恐怖と不安と悲しみで農家の人たちの気が立っているさなかの叫びだったに違いない。
宮崎県当局も、初期の段階から現地取材を自粛するようマスメディアが集まる
記者クラブ側に要請。報道側はこれに対して、地元でのトラブルを避けるために、現
場取材を控える替わりに、写真などの提供を県当局から受けるということに落ち着いたという。
また、関係者宅へ記者が飛び込まなくても、電話でナマの声は聞ける。
これが現在の主な取材方法。これでなんとか取材はできていると
現地の記者たちは考えているようだが、何か知恵はないのか。
それにしても、”全国区”のテレビや新聞が、つい数日前まで
敏感とはいえなかったことをどうみるべきか。地方で起きている出来事に
エッと驚く感性が欠如していたということではないだろうかと思う。
宮崎の豚や牛が病気になったって、それは一地方の問題じゃないか。
しかも人には無害のウイルスだし、そんなことより、全国ニュースは
普天間と北朝鮮だぞ、という事大感覚がなかったか。政府や行政の出遅れだけでなく、
メディアの側にも反省すべき面があるように思う。
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