10/05/21 17:41:49 YeJjiJo00
関係者によると、4月はじめ、安愚楽牧場第七牧場(川南町)で口蹄疫症状のひとつである’よだれ’を大量に流す牛が発見された。
当初、牧場長らは「風邪だ」と無視していた。当時、同牧場は700頭の牛を飼育していた。その後、うち、150~200頭が同じような
症状になったという。同社に社員の獣医はいるが、専ら書類作成だけ。牛の治療は通常、牧場長らが本社専務らに相談して行って
いたらしい。この時も牧場長らが牛の診察を行ない4月10日頃、「胃腸薬でも飲ませておけ」と約200頭分の胃腸薬を注文したという。
ところが効果はなかった。この時、上層部は既に口蹄疫を疑っていたらしい。その証拠に、その後、今度は「口蹄疫に利くかもしれ
ないと」ペニシリン系の薬を大量発注して、各牛に接種したという。しかし、またもや効果はなかった。現場でも口蹄疫を疑うようになり、
石灰をまくなどの対策案を上層部に提案したらしい。ところがコスト削減を理由に拒否されたという。4月20日、そのうちの一頭が死亡。
上層部は翌日の21日、死体をトラックに載せ西都市の自社牧場へ移動させた。当時、既に都農町で発生した口蹄疫感染牛の一報が
伝わっている。上層部の計画は、牛を西南市で死んだことにして、業者に引き取らせることだった。同時に、コンピューター内のデータを
4月16日の死亡に改ざんしたという。更に関係者によると、都農町の第一種感染の一報以降、胃腸薬とペニシリン系の薬を大量発注した
領収書がなくなっていたという。感染の痕跡を消すため領収書を隠滅したと考えれば納得する。4月25日、この第七牧場からも感染牛の
報告があったが、確定したのは5月4日。安愚楽牧場は一ヶ月近くも牛が口蹄疫に感染していた事実を隠していたことになる。
安愚楽牧場の悪行はこれだけではなかった。4月28日、えびの市で感染牛が見つかったが、これも安愚楽牧場が原因だった可能性が
あるのだ。えびの市で感染牛が出たのは、全て安愚楽牧場の預託農家だった。関係者によると、4月18日頃、牛を出荷している。通常、
出荷頭数は15頭。この時も川南町の第七牧場から牛5頭を10㌧トラックに載せ、えびの市の預託農家に向かった。更にそこで10頭を
載せて県外へ出荷したという。
旬刊宮崎新聞 平成22年5月15日(土曜日)URLリンク(www.dotup.org)