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「長女も以前、車内放置されて熱中症になったことは知っていましたか」
にかほ市象潟町の無職堀淳子被告(32)がパチンコ店の駐車場の車内に、
生後11カ月の長男を長時間放置し、死亡させたとされる事件。午前中にあった
被告の母親の証人尋問で、「6番」とされた男性裁判員が問いかけた。母親は「全然聞いていませんでした」と答えた。
「3番」の女性裁判員は「(被告の)夫と連絡が取れなくなったそうですが、
(勤務先の)川崎市まで行って確かめようとしなかったのですか」と質問した。
母親が、被告の娘が被告に会いたがっていると話すと、女性の裁判員の一人はハンカチで涙をぬぐった。
今回の裁判は、起訴内容に争いはなく、量刑が争点だ。
弁護側は堀被告の判断能力が低く、自分の行動が引き起こす結果を予想できなかったとして情状酌量を求めている。
午後からは被告を診察した精神科医が弁護側の証人として出廷。知能テストの結果から、
「論理的に考える力や結果を予測して行動する能力が低い」と証言。
このことが長男の車内放置につながったと説明した。
一方、検察側は高校時代の成績票などから、知能程度に問題はないと反論。さらに、
供述調書では、被告が車内放置の危険性を十分認識した発言をしていたと指摘した。
知能検査を表す「WAIS」、国際疾病分類「ICD10」など、医師や裁判官の口から
専門用語が出るたび、裁判員らはメモを取りながら、やりとりに耳を傾けていた。
被告人質問では、弁護人から、なぜ長男を放置してパチンコ店に入ったのかと聞かれた堀被告は
「パチンコという誘惑に負けてしまった」と答えた。今後は、同じギャンブル依存症の
悩みを抱える人々が集まる自助グループに参加し、「自分を見つめ直し、
弱い部分をさらけ出し、真実のアドバイスをもらいたい」と話した。
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