10/05/19 19:09:20 0
殺処分の対象となる牛や豚が11万頭を超え、感染拡大が止まらない口蹄(こうてい)疫。非常事態宣言を出した宮崎県では白い防護服姿の
担当者が消毒する姿があちらこちらで見られ、災害派遣の自衛隊車両が行き交うなど、東国原英夫知事が訴えたように「激甚災害」の様相を
呈していた。4月20日に初確認されてから約1カ月。畜産農家は「もう手遅れ。廃業しかない」と悲痛な叫びを上げた。(天野健作)
■ゴーストタウン
被害の大半、約10万頭が殺処分の対象になっている川南町。畜産農場へ続く道が封鎖されているだけでなく、幹線道路でも検問所が設けられ、
通行する車は消毒液の散布を受けなければならない。また石灰が大量にまかれているため、のどがいがらっぽくなる。
「不要不急の外出は避けるように」との非常事態宣言が出た18日夕の地元商店街は人影がまばら。まるで「ゴーストタウン」のような静けさだった。
電話取材に応じた養豚家の50代女性は約1千頭の豚を飼育。「子豚たちがどんどん死んでいく。鳴く声を聞いてられない。もうどうなるのだろうか」
とうろたえる。殺処分の日程が決まらないため、「ウイルスを培養しているようなものだ」と嘆いた。
■全国に愛された伝説の種牛
全国の畜産農家にとって最も痛手だったのが、22万頭の子牛を生み出した種牛「安平(やすひら)」を失ったこと。すでに現役を引退し、余生を
過ごしていたが、先月12日の21歳の誕生日にはケーキまで用意して祝うほど愛されていた。
安平を約1年間飼育していた宮崎市佐土原町の畜産農家、永野正純さん(61)は「あんな牛に巡り合えたのは幸せだった」と声を詰まらせる。
殺処分については「自分の子供と同じだから…。それ以上言わなくても分かるでしょ?」と言葉少なだった。
>>2以降に続く
msn産経
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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