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・感染拡大が止まらない宮崎県の口蹄疫をトップニュースで取り上げた。
都農町の畜産農家で牛の感染が発見されたのが4月20日。
1か月近くたってまだ感染が止まらないのは、県や国の初動対応に問題があったとしか考えられない。
番組の冒頭、立花裕人レポーターが口蹄疫について解説した。
病原体はウイルスで、口や蹄(ひずめ)のまわりに水疱瘡のようなものができてエサを食べなくなる。
肉質が落ち、乳も出なくなるという。
宮崎県では2000年にも発生したが、この時は感染力が弱く、発病したのは牛だけだったが、
今回は感染力が強く豚にも広がっている。
16日午後10時半現在、牛8212頭、豚7万7511頭のあわせて8万6000頭に被害が出ており、
被害総額は110億円に及ぶとみられている。
とくに深刻な被害とされているのは、高級ブランド『宮崎牛』の種牛に感染が飛び火したことで、
16日には県家畜改良事業団が飼育している種牛55頭のうち49頭の殺処分を決めた。
急速に被害が急拡大したのはGW明けだったのに、外遊中だったとかで赤松農水相が宮崎入り
したのは5月10日。自民党の地元選出議員が「何しに来たんですか」と食ってかかっていたが、
それまで県は何をしていたのか、番組では触れなかった。
スタジオでは「人に感染しない、食べても大丈夫。ならば、なぜ(殺処分など)そこまで厳重に
するのか」(ジャーナリストの鳥越俊太郎)、「結局、人間のご都合で、罹っていないのに大きく
まとめて処分は可哀そう」(弁護士の田中喜代重)と素朴な疑問が出た。
ただひとり、対応の遅さに言及したのは作家の吉永みち子。「リスクとして避けられないものがあるなら、
どれだけ早く発見するかが勝負。今回はちょっと遅れましたよね、前の教訓がなぜ生かされなかったの
かなと思う」
初動対応で農水省と宮崎県にきちんとした情報交換があったのかも疑問。
自民党に近い東国原知事へ嫌がらせとも思えないのだが…。
あるいは、こうした対応に慣れない知事のほうに問題があるのか。
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