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>>789続き
資生堂は世界規模で資材や原材料の一括調達に乗り出す。まず各国店舗で使う資材などを対象
とした調達センターを中国・上海に設置。年間の仕入れが額が約一千億円に上る化粧品の
原料・容器にも広げ、海外の適地にセンターを設け調達先を集約する。一括調達で先行する
米プロクター・アンド・ギャンブルや仏ロレアルとの競争が激化する中、約80カ国・地域に
持つ拠点ごとの調達体制を見直しコスト削減を急ぐ。
上海のセンターは販促用ポーチや商品見本を置く台を複数の中国企業から仕入れ、世界の主要
店舗へ供給を始めた。ポーチは五割、台は九割程度コストを圧縮でき、まず2010年度に
計2億円削減できる見通し。段階的に世界15ヵ所の化粧品工場で使う化学品や紙、樹脂なども
対象とする。センターは東南アジアやインドも候補に適地に品目ごとに設置する。
資生堂は海外進出に伴い資材や原料の現地調達を進めてきた。一括調達はこれを進め、国・地域
の枠を超えてコストや物流面で有利な調達拠点と調達先を選ぶ。まとめ買いで仕入れコストを
下げるほか、調達先から各地の自社工場や店に効率的に届ける体制を整える。
国内市場が伸び悩む中で資生堂は海外事業を拡大、連結売上高(09年3月期で6900億円)
に占める海外比率は約40%と日本の化粧品や日用品大手で先行している。1ヶ所のセンターで
同じ品目は可能な限り調達し、グローバル規模での品質維持・向上も狙う。