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静岡市葵区のコンビニエンスストア「サークルK静岡沓谷5丁目店」で今月、ごみ箱に子猫3匹が捨てられて
いるのが見つかった。昨年4月にも、同じごみ箱の中に子猫3匹が捨てられ、2匹が発見直後、衰弱死した。
自宅で猫を保護していた和田素美店長(41)は「引き取ってほしいなら、店内に呼び掛けを掲示したり協力
できる。だから、ごみ箱には捨てないで」と訴えている。
「ごみ箱から猫の鳴き声がする」。同店の従業員が、客から指摘を受けたのは今月2日深夜。燃えるごみ用の
ごみ箱のふたを開けると、生後1カ月ほどの猫3匹がごみの中に埋もれていた。
衰弱していたが、和田店長が自宅に引き取ってミルクを与え、体力は回復。「子猫をもらってほしい」と店内に
掲示すると、客の中からもらい手が現れた。2匹はすでに引き取られ、残る1匹もまもなく引き渡される。
昨年4月にも、ごみ箱から3匹が見つかったが、この時は2匹がすぐに死んだ。目が開いていない、生後間も
ない赤ちゃんだった。口を縛ったビニール袋に入れられていたという。生き残った1匹は友人に引き取ってもらった。
6匹はいずれも毛が茶色のしま模様で似通っており、和田店長は「同じ親猫の可能性が高い」と推測。「生き物を
ごみ箱に捨てるなんて…」と怒りをにじませる。
同店は2度目に捨て猫が見つかった直後、対抗措置として店の外にあったごみ箱を店内に移した。だが衛生上の
問題があり、客にも不便を強いるため、長く続けることもできず、今月10日から再び店外に戻している。
和田店長は「隠してごみ箱に入れられてしまえば、防犯カメラにも映らず、誰の仕業か分からない。特に深夜なら、
どうしようもない」と、頭を抱えている。
中日新聞 2010年5月16日
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