10/05/15 20:32:21 0
(>>2の続きです)
長い歴史を持つ全国区のブランド大学がひしめく東京で、後発参入組が
日本人学生に対する知名度を上げていくには、恐ろしく長い時間がかかるだろう。
しかし、ほとんどの大学が同じスタートラインにつく留学生市場においては、
先手必勝で勝機を見いだせるかもしれない。
渋谷キャンパスの国際交流センター長を務める吉田二郎教授は、三菱商事を退職後、
2009年度から同大学で教鞭を執る。繊維畑一筋に歩いた商社マン時代、
営業部長や海外の現地法人トップとして、仕入れ先である中国とは切っても切れない
深い関わりを持ってきた。
だからこそ、日本企業が海外展開していく上で、日本から派遣される現地法人の社長と、
現場の労働者の間を取り持つことができるミドルマネジャーの存在の大きさは身をもって知っている。
かつての中国は、安価な労働力を提供する生産拠点であり、多くの製造業が進出済みだ。
しかし、今の中国は、巨大な人口を抱える大消費地として、世界中からの注目を集める。
日本からも、コンビニや薬局チェーンなどの小売店、物流などサービス業が
本格的に成長マーケットである中国を目指しており、
現地ミドルマネジャー需要が一段と高まるのは確実。
日本経済大学が目指すのは、まさに、そうした、ミドルマネジャー層の養成だ。
企業の立場からすれば、現地のミドルマネジャーが日本語を話せることは大前提。
その上で、日本的経営の在り方、日本人の思考様式を理解した上で、
正しく、現地の労働者に会社の方針、考え方を伝えることができる人物が必要なのだ。
留学生の側も、7割程度が「日本で働きたい」「日本企業の中国現地法人で働きたい」
と考えていることから、企業・留学生のニーズは合致している。
日本経済大学渋谷キャンパスの成否は、1期生を日本企業が求めるレベルまで育成し、
就職の実績を上げることができるのか─
に掛かっていると言っても過言ではない。そのため、同キャンパスでは、
一般教養や経営学の授業だけではなく、1年生から徹底した就職教育を行う。(まだ続くです)