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中沢啓治 インタビュー2(原作:はだしのゲン) 2007年
●天皇はまだ広島に生々しい原爆の傷がある時に訪れ
原爆ドームが見える会場で市民の歓迎を受けた、なんという破廉恥!
(中沢氏の家族は漫画と同じように原爆で亡くなっている)
僕は一番前に並んでいた。黒塗りのフォードが来て、
天皇が白いマフラーをして、寒風の中を来た。
身体があの寒さの中で火のように熱くなった。
「あの野郎が俺たちをこのようにした、親父を殺したんだ」と思うと、
飛びついていきたかった。あの衝動は未だに忘れられない。
教師は「バンザイせえ、バンザイせえ」という。
「何を言うか」と下駄で瓦の破片を蹴った。
それがタイヤに当たって、ばーんとはね返った。
腹が立った。あれほど全身が火の様に燃えたことはなかった。
だからよく覚えている。寒くてね。
その中を天皇がのうのうと来る。
本当に「こいつ、絞め殺してやるか」という気持ちになった。