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中沢啓治 インタビュー1(原作:はだしのゲン) 2007年
僕の書いたものの中では権力とか支配者とかに対して
もの凄い怒りを表しているが、
僕は天皇制のことについて何も言わない奴は信用しない。
やっぱり天皇制だ。あの天皇制の恐ろしさというか、
その天皇制が今日までなお存在しているということを、
日本人は自覚しなければならないのではないか。
またそれを煽って、引っ張り出してくるのではないかと恐怖感を感じる
1947年に天皇が広島に来た時のことはよく覚えている。
自伝で書いたことだが、学校側が生徒たちに半紙を1枚ずつ渡した。
何をするかというと、15センチのコンパスで丸を書いて、
クレヨンで赤く塗れという。竹を拾ってきて日の丸の旗をつくるというわけ。
「何をするのですか」と聞いたら、
「明日天皇陛下が来るから、相生橋の土手に並べ」と言う。
僕は親父から天皇制のことを聞かされていたから
「この野郎が親父や一族をむちゃくちゃにしやがったな」と思うとね。