10/05/06 13:37:25 PfMwDCeb0
雁屋哲 (美味しんぼ日記)3
私は、前回の日記で「国民国家・愛国主義」を否定した。
アメリカの場合、「国民国家・愛国主義」どころか、
「国民国家」を偽る、「どん欲資本主義者」が国を操っていると思う。
アメリカの平均的な国民の惨めな生活はあまり明らかにされていない。
私の仲の良いオーストラリア人の友人の細君は何年か
アメリカで看護婦として勤めていた。
彼女が言うのに、「一番辛かったのは救急車で運ばれてきた重病人に、
貴方は保険にかかっているか、とまず尋ねることだった」そうだ。
もし、「保険にかかっていない」と患者が答えたら、
直ちに他の病院に回してしまう。
結果として、全ての病院に受け入れられず、そのような患者は死んでしまう。
日本人には、信じられないことだろうが、
アメリカでは「国民健康保険」のような、国民福祉は存在しない。
その代わり、その福祉に使う金を武器にして、
イラクやアフガニスタンなど、至る所にぶちまけているのだ。
アメリカは軍需産業で生きている国だ。
福祉に金を掛けるより、武器の開発に金を掛けた方が儲かる人達が、
国を支配しているのだ。
続く