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>>133
「知」の欺瞞 FASHIONABLE NONSENSE アラン・ソーカル/ジャン・ブリクモン
ポストモダン思想に於ける科学の濫用
政治的要素(本文より一部抜粋)
ポストモダニズムの起源は純粋に知的なものばかりではない。哲学的相対主義や
この本で分析した著者らの作品は、いずれも、左派あるい進歩派と呼ぶことの出来る
(あるいはその様に自称する)政治的な流派をひきつけてきた。
(私見:一方、自然科学はそうした政治化への道を歩まなかったことを著者らは指摘
しているが、政治化した場合の失敗例としてソ連のラマルキズム、ルイセンコ生物学
を挙げることが出来る)
政治的左派内でのポストモダニズムの出現と結びつく3つの知的源泉
1 新しい社会運動
新しい社会運動をポストモダニズムへと駆り立てた一つの要因は、疑いもなく旧来の
政党的左派への不満であった。
哲学的唯物論とマルクス的な唯物史観の間には、いかなる論理的な関連もない
(バートランド・ラッセル)
2 政治への失望感
左派が絶望的な状況に陥り全般的に目標を見失ってしまったという歴史的にも例をみ
ないと思われる事態が、ポストモダニズムのもう一つの源泉となっている。
3 科学は手頃な標的だ