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鳥取県の4月1日現在の人口が58万8377人に減り、59万人を切ったことが27日、同県の人口移動調査結果の速報で明らかになった。
3月と比べて、転出者数が転入者数を上回る「社会減」と、死亡者数が出生者数を上回る「自然減」の合計が1753人に達した。
人口減は、国の試算を上回るスピードで進んでいる。
速報によると、減少の内訳は社会減が1525人、自然減が228人。
このうち社会減は、全国的な不況で県外就職を敬遠する動きが出始めたことから、過去5年間で最少にとどまった。
それでも、県外への進学による転出や少子高齢化に歯止めが掛からず、県人口が60万人割れした2007年10月から、
わずか2年6カ月で1万人も減少した。
県人口は1970年代に増加し、88年には最多の61万6371人を数えた。
その後、都会地に職を求める人の転出が転入を上回り、減少傾向にあった。
厚生労働省の外郭団体「国立社会保障・人口問題研究所」が、05年の国勢調査を基に試算した調査では、
10年10月の県人口は59万6千人。現実は、試算よりも半年前の段階で、既に約8千人も下回ることになる。
試算は、35年に50万人を割り込むとしているが、このペースが続けば、さらに早まることが予想される。
山陰中央日報('10/04/27 無断転載禁止)
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