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今月４日、２人組の中国人の女が中央市のスーパーで３１万円相当の衣類を万引する事件が発生した。
捜査関係者によると、２人は外国人研修生として２年前に来日、中央市の食品メーカーで勤務していたと
いい、南甲府署の調べに対し「中国にいる家族に服をプレゼントしたかった」と供述している。
逮捕されたのは、３２歳と３１歳の工員＝甲府市。同署や勤務先などによると、２人は中国内陸部の
貧しい農山村出身。夫や子を残し、外国人研修・技能実習制度を利用して２００８年に来日した。家計を
助けるため、出稼ぎ目的で来日したとみられ、仕事ぶりはまじめだったという。
同制度で来日した中国人４人と甲府市内の一軒家で共同生活。月十数万円の給与は食費などの生活費を
残し、中国の家族に仕送りしていた。「質素な生活で、化粧っ気がなかった」と捜査関係者。逮捕当時も
フリースにジーンズ姿だった。
逮捕容疑は中央市のスーパーで、ニットやセーター、紳士服など約１００点を万引した疑い。２人とも
容疑を認めて反省しているという。ある捜査員は、万引した商品に子ども服が含まれていたことを明かし、
「衣料品を見ているうちに、夫や子どものことを思い出したのかもしれない」と話している。
山梨日日新聞 2010年04月26日（月）
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