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・50年以上にわたる米日同盟において、日本と米国は互いに称賛し合ったり、非難し合ったり、
無視し合ったりと、多くのさまざまな局面を経てきた。そして互いに拒否し合っているのが、今だ。
この米日関係のサイクルが始まったきっかけは、1970年代の「ニクソン・ショック」だ。ニクソン
米大統領(当時)の中国訪問と変動為替相場制の開始によって、日本は政治的に不安定かつ
経済的に弱い立場に追い込まれた。
80年代から90代初頭にかけては、貿易摩擦が過熱化し、貿易戦争の脅威や制裁措置、保護主義の
台頭によって両国関係は損なわれることとなった。日本人の間では、この時期は「ジャパン・バッシング
(日本たたき)」の時代と呼ばれている。
90年代に入ると、両国関係は「ジャパン・パッシング(日本外し)」の時代へと移行する。米国の
強欲な視線は、日本を離れ、新たに超大国へと成長しつつある中国へと向けられるようになる。
98年、当時のクリントン米大統領は中国を訪問し、9日間も滞在したにもかかわらず、東京には
立ち寄ることさえしなかった。これによって、日本は、日本の時代が正式に終わったことをようやく
理解した。政治家や世論形成者にとっては、多くの意味において、無視されていると認めることは、
たたかれることよりもつらい。バッシングであれば、少なくとも反撃のチャンスはある。
そして今、日本政府と米国政府は新たな時代に突入した。わたしは、この時代を「ジャパン・
ディッシング(日本切り捨て)」と名付けたい。鳩山新政権は、自らの主要パートナーに対して
さまざまな失策を犯し、一貫した政策を示すこともできず、オバマ政権から非難を買い、
ますます無視されつつある。
(つづく)
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※前(★1:04/22(木) 20:10:07 ):スレリンク(newsplus板)