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上海万博のPRソングの盗用騒ぎなど、中国の知的財産権に対する意識が依然として低いことが露呈する中、
日本企業の商標を中国企業が無断でまねるなどの知的財産権侵害が相次いでいることが、経済産業省の調査で
分かった。回答企業の半数以上が「侵害を受けた」と回答。「SQNY」など社名を一部改変したり、模倣した
ラベルと商品を別々の工場で製造して組み立てるなど、模倣の手口の巧妙化も指摘されている。
調査は、平成21年12月~22年2月、製造業中心に日本企業262社を対象に実施。回答した138社の
うち、19年度は71社、20年度は73社とそれぞれ5割超が「中国に知的財産権を侵害された」と回答した。
侵害の内容としては、両年度とも「商標権の侵害」が約8割を占めた。
中国企業に運動靴のラインを模倣されるなどの被害に遭っているアシックス(神戸市)の知的財産チームは
「被害は年々増えている。中国政府に対策を求めたいが、積極的に動いてもらえないため再犯も多い」と当局の
姿勢に不満を漏らす。ほぼ同じデザインのブランドのロゴを使われているミズノ(大阪市)も「『まねして何が
悪い』という国柄。経済が発展してもこのままでは一流国になれない」と批判する。
こうした状況を受け、中国での摘発件数も、19年度の2868件から20年度の3153件へと増加。ただ、
今回の調査で「処罰されたか不明」と回答した企業が3、4割に上り、再発防止に結びついているかは微妙だ。
※続きます。
産経msnニュース 2010.4.21 22:17
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